スクールバス、塀に衝突 茨城・行方市 荷物ドア開く けが人なし

バスの荷物ドアが衝突して壊れたブロック塀=行方市芹沢

茨城県行方市スクールバスが荷物ドアを開けたまま走行し、民家のブロック塀に衝突していたことが23日、分かった。事故当時は下校途中の市立玉造小の児童3人が乗車中だったが、けが人はなかった。

市学校教育課によると、15日午後3時ごろ、バスが同市芹沢の県道を走行中、左側トランクのドアが開き、道路脇にある民家のブロック塀に衝突して一部を破損した。ドアが開いた理由は分かっていない。バスのドアは衝突の弾みで外れたが、運転手は走行を継続し、次の停留所で児童の降車後に現場へ戻った。

市の内規では、人身事故を起こした場合には、その場で学校などに連絡する決まりはあったが、物損事故時の規定はなかった。同課の高柳雅彦課長は「人身事故のケースに準じて行動すべきだった。ご心配とご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。

バスは、市が市内のバス会社に運行業務を委託している。ブロック塀の所有者とは示談が成立しているという。

事故を発表しなかった理由については、「物損事故で示談が成立し、児童にもけががなかったため」などと釈明した。

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