ロシア西部越境攻撃、死者2人に 国境警備の脆弱ぶり露呈

ロシア西部ベルゴロド州で破壊された住宅=23日(タス=共同)

 ウクライナ領から侵入した武装集団の攻撃を受けたロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は23日、攻撃で男性1人が死亡、計13人が負傷したと通信アプリで明らかにした。ほかに80歳代の女性1人も避難の途中に死亡しており、死者は2人になった。

 ロシア西部の各州はウクライナ側からの砲撃やドローン攻撃をたびたび受け死傷者が出ている。今回の攻撃で国境警備の脆弱ぶりが改めて露呈し、プーチン政権は一層の対応を迫られる。

 ロシア内務省などによると、武装集団は22日早朝に国境付近に集中的な銃撃や砲撃を行い、昼過ぎに米国製の装甲車やトラックなどで車列を組んでロシア領内に侵入。住宅や工場に銃撃を続けた。

ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事=1月、モスクワ郊外(ロイター=共同)

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