米債務上限巡り協議続く 下院議長「合意近くない」

会談に臨むバイデン米大統領(右)とマッカーシー下院議長=22日、米ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権と野党共和党は23日、債務上限引き上げを巡る協議を続けた。財政赤字縮小の手法に関する隔たりが埋まっておらず、米メディアによると共和党のマッカーシー下院議長は党内の会合で「(合意は)近くない」として時間がかかるとの見通しを示した。

 債務上限は連邦政府の借入限度額で、1月に上限に達した。財務省は議会が上限を引き上げなければ6月1日にも資金繰りに行き詰まるとの見通しを示しており、デフォルトへの懸念が高まっている。

 ジャンピエール大統領報道官は23日の記者会見で「双方が、望むものを全て手に入れられるわけではないと理解する必要がある」とコメントした。

記者団に話す共和党のマッカーシー下院議長=23日、米ワシントン(AP=共同)

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