米、中国新大使を「歓迎」 緊張緩和へ対話加速期待

謝鋒氏(中国外務省のホームページから)

 【ワシントン共同】中国の新たな駐米大使として、謝鋒外務次官が23日、米国に到着した。米国務省のミラー報道官は記者会見で、謝氏を「歓迎する」と述べた。バイデン政権内では米中間の緊張が緩和に向けて動き始めるとの観測が出ており、米中関係の専門家として知られる謝氏の大使着任で対話が加速することを期待している。

 CNNテレビによると、謝氏はニューヨークのケネディ国際空港に到着した際、記者団に「関係正常化に向け、一緒に取り組んでいけるよう望む」と表明。台湾問題なども「適切」に対応したいと述べた。

 ミラー氏は「責任を持って米中の競争を管理するため、引き続き対話維持に全力を傾ける」と強調した。

23日、米ニューヨークで、記者団に話す新たな駐米中国大使の謝鋒氏(ロイター=共同)

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