広島市中区の平和記念公園で24日、原爆慰霊碑下の石室に納められている33万3907人分、計123冊の原爆死没者名簿を外気に当て、湿気を取り除く「風通し」が行われた。毎年梅雨入り前に市職員が名簿の状態を確認し、石室内を清掃している。
原爆が投下された時刻の午前8時15分に黙とうした後、職員19人が作業を開始。慰霊碑の前に敷いた白い布の上に名簿を並べ、1ページずつ丁寧に確認した。
名簿は和紙で、氏名と年齢、亡くなった年月日が記載されている。昨年の風通しから4978人が追加され、2冊増えた。123冊とは別に、長崎で被爆し、広島での奉納を希望した13人分の名簿も1冊ある。