内陸部からも「海ごみ」 環境パネル展で”問題”啓発 「一人ひとりが意識を」/岡山・津山市

岡山県津山市役所の市民ロビーで「川と海の環境パネル展」が開かれ、自然環境への悪影響が増大している「海ごみ」問題の啓発に来庁者が歩を止めている。26日まで。

県が調査した「漂着ごみ」の内訳や、「漂流ごみ」がからんだり、食べたりした海洋生物が死ぬなど生態系の悪化、「海底ごみ」が漁網を破るといった被害も出ていることを説明している。

行政や漁協、高校などが瀬戸内海沿岸で実施している回収活動の紹介、回収したごみの写真、それらの問題啓発を込めて制作されたアート作品の写真も並ぶ。キャンプやバーベキューといった屋外レジャーで出たごみを持ち帰る、ポイ捨てをしないなど、個々にできる改善の取り組みも紹介した。

市環境生活課では「内陸部の津山でも、吉井川流域に捨てられたごみが瀬戸内海にたどり着いて海ごみになっている。一人ひとりが環境保全の意識を持ってほしい」と呼びかけている。

© 津山朝日新聞社