ニセ電話詐欺 「サイト利用」1390万円の被害 長崎・五島の60代男性

 五島署は23日、長崎県五島市内の自営業の60代男性が2件のニセ電話詐欺(架空料金請求)事件に遭い、インターネットサイト利用料名目などで計約1390万円をだまし取られたと発表した。
 同署によると、男性は2月、携帯電話でサイトを閲覧。「会員登録された。退会するためにはこちらまで」と表示され、問い合わせ先に電話すると、「イシダ」を名乗る男から「退会するためには料金が必要」とうそを言われ、3月にもさらに支払いを求められた。信じた男性は、2月16日と3月22日、計640万円分の電子マネーを購入。IDを伝え、だまし取られた。
 5月7日には、携帯電話に「NTTよりお知らせ」とのショートメールを受信。指定の電話番号に連絡すると、「タカミネ」などを名乗る男が「昨年バニラというサイトに登録していて、1年分の利用料が未納になっている」などとうそを言った。男性は同日から18日にかけ、金融機関で計約750万円を指定口座に振り込んだ。知人に相談して詐欺に気付き、警察に届け出た。
 同署は「電話やメールでお金や電子マネーの支払いの話しをされたら、必ず家族や警察に相談を」と注意を促している。

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