【ロンドン共同】米ニューヨーク州で刃物を持った男に襲われ片目を失明した英作家サルマン・ラシュディ氏が23日、英連邦の勲章を受章し、本格的に創作活動を再開したと明らかにした。英メディアが報じた。
ラシュディ氏は23日、ロンドン郊外のウィンザー城で英国のアン王女から優れた芸術活動などをたたえる英連邦の勲章を授与され、生涯にわたる「大きな名誉」だと述べた。
ラシュディ氏は昨年8月、講演する直前に男に切りつけられ重傷を負った。今年2月発売の米雑誌インタビューで、事件によりPTSDを患い「創作がとてもとても大変だった。書いても空虚でくずのようで翌日には削除した」と打ち明けていた。