栃木県が「チャットGPT」を9月本格導入に向け試行運用開始 「使い方に注意したうえで準備進める」

 福田富一知事は、23日開いた定例の記者会見で人工知能・AIを使った対話型サービス「チャットGPT」を9月から本格導入する考えを明らかにしました。

 福田知事は、4月28日以降庁内各部局において「チャットGPT」を試行的に活用し業務に活かせる事例や活用する際の注意点・課題について意見集約を行いました。

 業務効率の向上が見込まれることから「使い方に注意したうえで本格運行に向けて準備を進める」と述べ、2023年9月からチャットGPTを本格運用する考えを明かしました。

 チャットGPTは、パソコンやスマートフォンで質問や相談を入力すると、AIが瞬時に、まるで人と会話をするかのように答えてくれるサービスで栃木県は23日、運用するためのガイドラインを戦略本部会議で承認しています。

 このサービスを企画のアイデア出しや文章の要約や翻訳の作業などに活用する予定で個人情報や機密情報の入力を行わないようルールを決めたということです。

 本格運用に向けて入力情報を学習されないようにするため外部のサーバーを経由するアカウントを申請中で職員だけが利用でき、不正アクセスをされないシステムを構築しています。

 県では今後、チャットGPTの活用状況を見ながら必要に応じてガイドラインの見直しも行う方針で、業務の効率化につなげて県民サービスの向上を目指すとしています。県内の自治体では既に、鹿沼市が試験導入しているということです。

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