森の中で輝く 「ツシマヒメボタル」 対馬市の写真愛好家・太田さんが撮影

森の中で乱舞し、幻想的な光を放つツシマヒメボタル=対馬市美津島町加志(太田聡さん撮影、1分間露光を111枚合成)

 長崎県対馬市美津島町加志の太祝詞(ふとのりと)神社近くで、島固有種の「ツシマヒメボタル」が幻想的な光を放っている。同市厳原町の写真愛好家、太田聡さん(56)が20日夜、乱舞する様子を撮影した。
 陸生で体長8ミリほど。川に住むゲンジボタルよりも一回り小さく、1分間に約80回、チカチカと光るのが特徴。対馬観光物産協会によると、厳原町の上見坂公園周辺でも昨年、観察できたという。
 県職員の太田さんは、この春から13年ぶりに対馬勤務となった。ホタルは一眼レフカメラで2時間ほどかけて撮影したという。太田さんは「午後9時ごろから観察できた。明るくきれいで癒やされた」と話した。

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