延伸構想もある「つくばエクスプレス」沿線の中古マンション価格上昇率ランキング ぶっちぎりの1位は東武線との接続駅

つくばエクスプレス車両(写真:K.O / PIXTA)

2005年に開業した「つくばエクスプレス」は、東京都の「秋葉原駅」を起点とし、埼玉県・千葉県・茨城県を通り終点「つくば駅」へと至る鉄道路線。ITの街から研究学園都市まで最速45分で結びます。

まだ正式には決定していませんが、土浦方面への延伸に向けた動きが活発になっており、県は5月30日までパブリックコメントを募集中。鉄道界隈でも大変注目度の高い路線の1つと言えるでしょう。

【関連記事】TX茨城県内延伸か 県は2022年度に「延伸調査検討事業」を予算化 ルート4案を本年度内に一本化【コラム】(※2022年5月掲載記事)

そんな「つくばエクスプレス」沿線では2005年の開業以来、着々とまちづくりが進められており、中古マンションなどの価格が上昇傾向にあります。

株式会社LIFULL(ライフル)が運営する「住まいの本当と今」を伝える情報サイト「LIFULL HOME’S PRESS(ライフルホームズプレス)」は2023年5月22日、「駅周辺の開発やリニューアルが進む『つくばエクスプレス沿線』における中古マンション価格の上昇率ランキング」を発表。沿線の「中古マンション価格相場が上がっている駅」のランキングが明らかになりました。

1位は「流山おおたかの森」

「流山」の読みは「ながれやま」。知らないと間違えやすい駅名かもしれません。駅はつくばエクスプレスだけでなく東武野田線(アーバンパークライン)との接続駅にもなっており、交通利便性が高いまちと言えるでしょう。

肝心の中古マンション価格は、なんと直近3年間で67.10%の上昇率を記録しました。これは千葉県全体の平均上昇率20.38%と比べ3倍超に達する極めて高い水準で、同駅の標準的な賃貸マンションの賃料も直近の3年間で17.25%程度上昇しています。

直近では2023年5月25日にエキナカ商業施設「TXグランドアベニューおおたかの森」が大幅リニューアルオープン予定。またつくばエクスプレスの中期経営計画では沿線ブランド向上の軸として「流山おおたかの森駅近傍の開発・整備」が挙げられており、今後のまちづくりによってさらなる価格上昇の可能性も考えられます。

2位以下のランキングはご覧の通り。

調査を実施したLIFULLによれば「中古マンションの価格上昇率は高い水準にある一方、同期間の賃料上昇率はそれほど高くありませんでした」とのことで、まずは賃貸で試してみるのもアリ……なのかもしれませんね。

© 株式会社エキスプレス