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目次
医師との直接の面談が出来ないという課題に直面
2020年の初頭の新型コロナウイルスの影響によって、製薬企業のメディカルアフェアーズ部門にとって従来の業務慣行を根本的に変える必要性が迫っています。メディカルサイエンスリエゾン(MSL)は、KOLと物理的な距離を維持する必要があり、情報交換の手段に用いる直接の面談機会と時間を今までのように取れないからです。
このような背景のもとFirstword Pharmaでは、欧米におけるMSLがKOLとのコミュニケーションの手段に関する調査を実施、分析レポートを発表しました。
この調査によって、新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式のもと、MSLがKOLとの科学的情報交換の手段として面談に変わるオンラインでのコミュニケーションツールとしてオンライン会議システムに対する高い潜在性が明らかになっております。
この調査は、主要製薬企業のメディカルサイエンスリエゾン100名を対象に2020年2月19日から3月2日までインターネットを通じて実施されました。
情報交換のチャンネルとして、対面、Eメール、電話、オンライン会議システム、テキストメッセージ、Webベースのチャットツール、スマートホンのアプリ、ソーシャルメディアを選択肢としている。
直接の面談によるコミュニケーション
欧米のいずれの地域のおいてもMSLがKOLとのコミュニケーション、情報交換の手段としてのチャンネルにおいて対面(Face-to-Face)を最も活用していることがわかりました。欧州(N=48)においては41%、米国(N=48)においては半数以上の51%、全体(96名)では47%が対面におけるKOLとの情報交換に最も時間を有しています。
対面に次ぐ手段としてEメールが両地域において約2割を占め、次に電話が1割を占めています。このことで、MSLがKOLとのコミュニケーションの手段として、対面、メール、電話がほぼ7割となり大半の時間がこれらのチャネルを通じて行われています。
一方で、これらの手段が大半を占める中でも新たな手段としてデジタルツールを活用してのコミュニケーションが占める時間も多くなってきています。また、今調査の時期にはすでに新型コロナウイルスがパンデミックとして全世界で認識され、新たな生活様式と同様にビジネスにおける従来の手段が制限、新たなコミュニケーションの手段が模索され、すでに非対面式でのチャネルの活用がなされている時期であったことが言えます。
最も活用されている新しいデジタルツールとしてのオンライン電話会議システム
対面、メール、電話のチャネルの次に活用されている手段はなんであったのか?このチャンネルが今後新型コロナウイルスの影響による制限のもと最も活用される手段であると思われます。これら従来大きくコミュニケーションの手段として占めていたチャネルについで活用されているのがオンライン会議室システムでした。いわゆるZoom、Webexなどです。電話に次いで活用されており、本調査時点ですでに8%を占めており、対面での面談が制限される環境下で、非対面での条項交換の手段として期待されます。
新しい業務慣行にデジタルツールの採用が促進、今後定着に
製薬企業のメディカルアフェアーズ部門にとって、KOLと科学情報を共有し、フィードバックを得る場合、対面での面談が最も好ましい手段です。しかし、Covid-19のパンデミックの間、それは選択肢ではありません。したがって、新しい考え方が必要です。
今回のパンデミックは製薬企業のKOLとの情報の交換に関して当面は緊急化での非対面での情報交換としてのデジタルツールの採用が促進されますが、新型コロナウイルスの世界的パンデミックの前から、多くの製薬企業は、MSLのKOLとの関係維持と向上や情報交換の手段として新たなテクノロジーを用いる事を想定し、準備、実施をしてきております。オンライン会議システムを始めとするデジタルツールは、今後さらにMSLとKOLとのコミュニケーションの手段として定着していくものと思われます。
調査概要
- 調査時期:2020年2月19日〜3月2日
- インタビューの方法論: 15分間ほどのインターネットを活用したアンケート調査
- 選択基準: 製薬企業のMSLまたはMSLマネージャーであることが確認された回答者
- サンプル数: 合計96名のMSLまたはMSLマネージャー(米国で48名、欧州で48名)
- 質問項目
- MSLはオピニオンリーダーとのコミュニケーションにどのチャンネルを活用しているのか?
- MSLの活動で支持されているコミュニケーションツールとは、Eメール、SMS、オンラインビデオ、ライブチャット?
- MSLはデジタルオピニオンリーダーの特定にどのくらいの時間を費やしているのか?
- MSLはオピニオンリーダーとのコミュニケーションにどのチャンネルを活用しているのか?
- MSLがKOLに対して、デジタルテクノロジーを活用してどの程度の科学的情報を提供できるのか?それは米国と欧州では異なるのか?
- KOLのマッピングシステムやソーシャルメディアは、MSLに対してどのような影響や変化を及ぼすのか?
- MSLが得られたKOLからの洞察とフィードバックの収集と記録において、テクノロジーはどのような役割を果たしますか?
- もし国際会議や展示会がバーチャルで実施される事になった場合、MSLはいかにしてKOLとエンゲージを図れば良いのか?またそれによる新たな機会は?
- 今後5年間において、アドバイザリーボードがバーチャル化されることを想定するとMSLの割合はどう変化するのか?
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[/vc_column_text][/vc_column][vc_column width=”1/2″][vc_column_text]【英文報告書】メディカルサイエンスリエゾン(MSL):コミュニケーション・チャンネルサーベイ2020
Title:The MSL Technology Survey (2020)
- 発行月:2020年4月
- 発行会社:Firstword Pharma社
- シングルユーザーライセンス 2,095米ドル
- 複数ユーザーライセンス 5,375米ドル
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