廷内に怒号、女川原発訴訟 「不当判決」重い沈黙

東北電力女川原発2号機の再稼働差し止め訴訟の判決を前に、仙台地裁前に集まった原告ら=24日午前

 「ふざけるな」「どうやって逃げろと言うんだ」。24日の東北電力女川原発訴訟。再稼働差し止めを認めないとの判決が言い渡されると、法廷内に怒号が乱れ飛んだ。仙台地裁前では原告側弁護士らが「不当判決」との旗を掲げた。集まった人は重く沈黙した。

 仙台市青葉区の支援者小畑光子さん(73)は「ひどい」と地裁前で肩を落とした。東京電力福島第1原発事故時に触れ「当時は東北一帯が住めなくなる恐れがあった。被災地の原発を再稼働してほしくない」と語った。

 原告団事務局長の日野正美さん(70)は法廷から出てくると「本当に悔しい。原発事故で避難した人の苦しみを考えてほしかった」と目に涙をためて語った。

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