ツアーADの新しいシャフトを発見! その名も「VF」

ツアーAD VF(撮影/服部謙二郎)

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前(23日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)

JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部の練習場で、見慣れないシャフトを発見した。バット側(手元側)が赤で途中に縞(しま)模様があり先端にかけて黒。この紋様は明らかにツアーADだが、赤黒の色合いは見たことがない。

新作か? シャフトに記されたロゴを見ると、「TOUR AD VF」の文字(書体もなんか雰囲気が違う!)。そのシャフトが挿さった試打クラブはヘッドにステルス2プラスが装着されていて、テーラーのプロパー品かと見まがうぐらいステルスと色味が一緒だった。

おそらくグラファイトデザインの新作シャフトなのは間違いないが、同社のツアー担当をつかまえて尋問するも、まだ話せないのか口をつぐむばかり。

ステルスと色味がそっくり(撮影/服部謙二郎)

同社は「走り系→粘り系」と性能違いを1年ごとに出してきているので、昨年の「CQ」(走り系)を踏まえると今回は粘り系と予想される。ツアーADの粘り系といえば、松山英樹が使う「DI」や、宮里優作の「XC」など想像されるが、それらのいわゆる“コシのあるシャフト”に対して、この「VF」はどのぐらいのさじ加減なのか。

「VF」の意味を想像するに、「VELOCITY FAST」(ヴェロシティはスピードや速いといった意)や「VELOCITY FORCE」など思い浮かぶが、意外と「VERY FAST」といった単純なネーミングかもしれない。

もしくは「VENTUS FIGHT」? これは洒落にならないか…。そして、気になったのはデザインが変わったこと。よりスッキリし、文字のフォントも含めて洗練された感があり、高級感すら漂っている。また今まで縞(しま)模様部分に「GRAPHITE DESIGN」の文字が入っていたが、そのロゴはチップ側(先端側)に移動し、存在感は控えめになった。

新しいツアーAD VFを練習場で試打。谷原秀人も好感触だ(撮影/服部謙二郎)

さて気になる性能は? ということで打っている選手に直撃。同じ粘り系のツアーAD「BB」ユーザー谷原秀人(現在はVENTUS TR赤)が、この新しい「VF」を打って好感触だ。

「なんか気持ちよく振れるっすね。まだ試合でやってみないと分からないですけど、練習ラウンドの感じでは安定感がある。(長らく使っていた)BBに比べたら、もうちょっとしっかりしている感じがあります」(谷原)と、試合で投入の可能性も示唆した。他にも、蝉川泰果、宮里優作、永野竜太郎らいわゆるショットメーカーがテストをしていて、彼らが今週の試合で使うのか気になるところ。

このツアーADの新作らしきモデル、発売時期など詳細不明だが、ステルス2とカスタムしたらカッコいいだろうなと想像が膨らむ。ところで皆さん、「VF」の文字の意味、何だと思います?(岡山県笹岡市/服部謙二郎)

DIと比較。VFは縞(しま)模様も含めてデザインが大幅に変わった(撮影/服部謙二郎)

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