梅雨期の土砂災害防げ のり面点検 岡山で国交省国道事務所

のり面の点検を行う岡山国道事務所職員ら=岡山市北区建部町福渡

 国土交通省岡山国道事務所は24日、梅雨期に発生しやすい土砂災害を防ごうと、岡山市北区の国道53号でのり面の点検を行い、落石の危険箇所や排水路の詰まりなどを確認した。

 同事務所職員や道路保守業者ら約30人が参加した。建部トンネル(岡山市北区建部町大田―同福渡)の出入り口付近ののり面(高さ約40メートル、幅約110メートル)では、排水路の流れを妨げる土の堆積状況を調べるとともに、斜面を固めるコンクリート製の構造物のひび割れ、落石の恐れがある石の有無をチェックした。

 小型無人機ドローンを使って高所からも確認。排水路の数カ所で土が堆積しているのが見つかったが、大きな異常はなかった。

 点検は今月末にかけ、県内の国道沿いにあるのり面計45カ所で順次行う。同事務所の横山洋範管理第2課長は「引き続き丁寧に作業を進め、道路の安全を守りたい」と話した。

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