史上最高のQBと評される元NFL伝説選手 ラスベガス・レイダースの少数株主に

史上最高のQBの一人と評される元NFL選手のトム・ブレイディが、NFLラスベガス・レイダースのマイノリティオーナー(少数株主)になることで「合意に至った」という。23年間フィールドで活躍した後、今年2月に引退を表明していたアメリカンフットボール界の伝説的存在であるトムとの契約が成立したことを同チームのオーナー、マーク・デービスが明らかにしたかたちだ。

現在NFLの承認待ちという同契約について、デービスはEPSNにこう語っている。「私達は、トムがレイダーズに加わることを非常に嬉しく思っています。NFL史上、オーナーになったわずか3人目の選手となることは素晴らしいことです」

契約が実現するためには、少なくともNFLのチームオーナー24人の承認が必要だという。

一方で元妻ジゼル・ブンチェンとの間にベンジャミン(13)、ヴィヴィアン(10)、元恋人ブリジット・モイナハンとの間にジョン(15)と3人の子供がいるトムは3月、ツイッターへの投稿の中でNFL復帰の噂を否定、「僕がNFLに復帰できると考えている人は、娘のために生後2か月の子猫を迎えたことがない人だ」と綴っていた。

ジョージ・ハラスとジェリー・リチャードソンに続きオーナーに就任する3人目の元選手となるトムは、2月に動画を通して引退を表明、こう説明していた。「みんなおはよう。単刀直入に話すよ。僕は永久に引退する」「前回、このプロセスがかなり大がかりなことであったと分かっている。だから今朝起きた時、ただ録画を押して、まずはじめに君たちに知らせようと思ったんだ。だから長話するつもりはない」「非常に感情的な引退表明は一度限りだと思う。僕はそれを昨年使ってしまった。だからこれだけ、僕を支えてくれた全ての人にとても感謝している。僕の家族、友達、チームメイト、対戦相手、名前を挙げ続ければきりがない。素晴らしい夢の人生を送らせてくれてありがとう」

そのキャリアにおいて、NFLニューイングランド・ペイトリオッツとタンパベイ・バッカニアーズで計23シーズンをプレー、スーパーボウルで7回優勝、MVPにも5回選出されるという驚異的な成功を収めたトムは、昨年一度引退を表明したものの、わずか40日後にそれを撤回、もう1シーズンをプレーすることに同意していた。

一方で昨年5月には、引退後にアナリストとして3億7500万ドル相当(約519億円)の10年契約をフォックスと交わしており、2024年に開始予定となっている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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