誰もが利用しやすい駅を目指して 駅職員らに講習会

誰もが利用しやすい駅を目指して 駅職員らに講習会

 盲導犬のユーザーなど目の不自由な人たちに、鉄道を安全に利用してもらうための講習会が5月24日、千葉県船橋市内の私鉄の駅で開かれました。

 講習会は、船橋市宮本の京成船橋競馬場駅で開かれ、京成電鉄の職員ら約30人が参加しました。

 講習会ではまず、日本盲導犬協会の職員や盲導犬のユーザーが講師となり、駅に臨時停車させた電車内で、目の不自由な人への接し方などを駅員らに指導しました。

 実技講習では、参加者らが駅員役と利用客役に分かれて、電車の乗り降りや駅階段の上り下り、それに改札を通る際の誘導の仕方などを学び、駅員だとわかるように声を掛けることや、自分の体を進行方向に向け、言葉だけでなく手も使って案内することなどを、実際の動きの中で確認し合いました。

 福祉団体などの調査によりますと、視覚障がいがある人の約3割が、駅のホームから転落した経験があるということで、京成電鉄は、「学んだことを京成電鉄内のそれぞれの駅で実践できるよう体制を強化したい」と話しています。

© 千葉テレビ放送株式会社