
日本維新の会の藤田文武幹事長は24日の記者会見で、次期衆院選に関し、立憲民主党の泉健太代表と岡田克也幹事長の選挙区にそれぞれ対抗馬を立てると発表した。維新の馬場伸幸代表は全289小選挙区に候補を擁立し、野党第1党奪取が目標と公言している。立民との対決姿勢を鮮明にするとともに早期の衆院解散・総選挙への備えをアピールする狙いがある。
泉氏の京都3区には公認会計士木村元紀氏(44)、岡田氏の三重3区に元三重県四日市市議伊藤昌志氏(53)を擁立する。茨城1区の公認予定者として元衆院議員秘書武藤優子氏(58)も発表した。
藤田氏は会見で「対戦相手にかかわらず、全選挙区で積極果敢にチャレンジしていく」と強調。馬場氏も党会合で「立民最高幹部のお膝元に出馬してもらう。全小選挙区への候補者擁立に向けた意気込みを示すものだ」と述べた。
立民の泉氏は維新に関し「選挙では立ち位置の違いをはっきりさせる」として、対決色を前面に打ち出している。