千葉県松戸市は5月24日、市役所庁舎の移転候補先とする、市内の国有地を購入するための議案を開会した臨時議会に提出しました。
採決は最終日の5月26日の予定ですが、この問題を検討する特別委員会では、「否決すべきもの」と結論付けられています。
松戸市役所庁舎の整備問題を巡っては、耐震性に問題があることなどから、これまで移転する案と現地での建て替え案を検討していて、市が23日に公表した基本構想では、「移転が得策」という立場を明確に示していました。
24日に開会した臨時市議会では、市が移転先として考えている、市内の国有地を購入するため、30億2000万円の財産取得に向けた議案を提出し、議案はその後、特別委員会で審議されました。
委員からは、「市役所の住所変更に関する条例案を先に出すべき」といった意見や「面積が狭く、将来の更なる建て替えに対応できない」などの指摘が相次ぎ、採決では賛成少数で、委員会として議案は「否決すべき」と、結論付けられました。
24日の特別委員会の内容は、議会最終日となる26日の本会議で報告されたうえで、改めて本会議で審議、採決されることになります。
なお、今回、市が取得を目指す国有地については、6月末までに契約できない場合、市は改めて国有地取得に向けて国との見積もりなどの交渉をやり直すことになります。