「円珍文書」世界の記憶に登録 白山も世界ジオパーク認定

ユネスコの「世界の記憶」に登録申請した「智証大師円珍関係文書典籍―日本・中国の文化交流史―」の一部(園城寺提供)

 パリで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)執行委員会は24日、重要な文書や絵画などを保護する「世界の記憶」として、密教の教えを平安時代に中国から日本に持ち込んだ高僧・円珍ゆかりの文書の新規登録を決めた。石川県白山市の自然公園「白山手取川」も世界ジオパークに認定した。

 世界の記憶は国内8件目で、「南京大虐殺」関連資料の登録をきっかけに日本が改革を求め、新たな審査制度が導入されてからは初めて。ジオパーク認定は国内10例目。

 日本が申請したのは「智証大師円珍関係文書典籍―日本・中国の文化交流史―」。円珍が中国・唐から持ち帰った経典や仏画、唐の役所が交付した通行許可書が含まれる。

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