横浜銀頭取、神奈川銀子会社化で人材育成に重点 統合効果は「4~5年後」 営業力高めサービス向上へ

「若手行員が早く成功体験を積めば、組織の成長にもつながる」と話す横浜銀行の片岡頭取=24日、横浜市西区の横浜銀本店

 横浜銀行(横浜市西区)の片岡達也頭取が24日、神奈川新聞社のインタビューに応じ、6月に完全子会社化する神奈川銀行(同市中区)の人材育成に重点的に取り組む意向を示した。行員の営業力を高め、提供するサービスを向上させる。統合効果が表れるのは「4~5年後」と見込んだ。

 コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)は4月、傘下の横浜銀と東日本銀行の人材戦略(2023~27年度)を策定。23年度は約15億円を投じ、収益基盤のソリューションビジネスを支える行員育成に取り組む。人事評価制度も見直す方針だ。

 片岡氏は神奈川銀についても「向かう方向性は同じ」とし、「神奈川銀の行員にも成長の機会を提供していくことが、われわれの義務」と述べた。横浜銀への出向や研修の機会を充実させる考えだ。

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