ジョルディ・アルバの今季限りでのバルセロナ退団が発表…19タイトル獲得に貢献したクラブ史上屈指の左SB

写真:Getty Images

バルセロナは24日、スペイン代表DFジョルディ・アルバ(34)の今シーズン限りでの退団を発表した。

両者の契約は2023-24シーズンまで残っていたが、双方合意の元での解除で合意に達した。

バルセロナは長年チームの左サイドを支えてきたレジェンドの退団に際して、感謝を伝えている。

「FCバルセロナは、アルバのプロフェッショナリズム、献身的な姿勢、そしてバルサ・ファミリー全員との常に前向きで友好的な関係に対して公に感謝の意を表し、彼の将来の幸運を祈っています。ジョルディ、バルサはいつもあなたにとってホームです」

ラ・マシア出身のアルバは、当時中盤や攻撃的なポジションでプレー。だが、そのままトップチーム昇格せず、地元のウニオ・エスポルティバ・コルネジャを経てバレンシアのカンテラへ移籍。その後、2008年7月にトップ昇格を果たした。

その新天地で左サイドバックにコンバートして頭角を現すと、リーグ屈指の若手ラテラルに成長。そして、2012年7月に古巣バルセロナへ完全移籍で加入し、左サイドバックの主軸として長年プレーしてきた。

これまでアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現パリ・サンジェルマン)とホットラインを築くなど、公式戦458試合に出場し、19ゴール91アシストを記録。この間に6度のラ・リーガ制覇、1度のチャンピオンズリーグ制覇を含む19個のタイトル獲得に貢献してきた。

ただ、今シーズンはラ・マシアの後輩であるDFアレハンドロ・バルデの急成長によって出番が減少。公式戦で29試合に出場し2ゴール6アシストにとどまっていた。

その出場機会減に加え、クラブが深刻な財政難によるサラリーキャップの問題を抱えていたことで、高年俸のアルバの存在がネックに。このクラブの苦境を受け、自ら身を引く決断を下す形となったが、現時点で具体的な新天地は見つかっていないようだ。

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