「空飛ぶクルマ」とも呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)開発を手がけるインドの新興企業イープレーン・カンパニー(ePlane Company)は23日、eVTOL設計に関する承認をインド民間航空管理局(DGCA)から取得したと発表した。22日は承認取得を祝う式典が開かれ、DGCAのビクラム・デバダット長官らが参加した。
イープレーンの創業者兼最高経営責任者(CEO)のサティアナラヤナン・チャクラバルティ氏は発表資料を通じ、「今回の承認は、eVTOL商業化に向けた新たな一歩。インドを含む世界中の安全な飛行の実現に取り組みたい」とコメントした。同社は現在、ドア・ツー・ドアの通勤利用を想定し、2人乗りeVTOL「ePlane e200」などを開発中。ePlane e200は機体の長さ、幅ともに約5メートルで、航続距離は約200キロメートルを予定している。
eVTOLはヘリコプターのように垂直に離着陸でき、滑走路などの設備が不要。普及すれば、移動のあり方を大きく変える可能性を秘めている。