【ミャンマー】国軍、政変後にNLD不動産約1千軒を押収[政治]

ミャンマーで、2021年2月に発生したクーデター以降、民主派指導者アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の議員や党員、関係者の不動産が1,000軒近く、国軍に押収されている。法的手続きを経ず、違法に接収しているとの声も上がっている。NLD関係者の話を米系メディアのラジオ・フリー・アジア(RFA)が23日に伝えた。

NLDが社会活動団体などへのインタビューをまとめたところ、これまでに同党党員849人が所有していた971軒の建物が押収されていた。建物は住宅や事務所、レストラン、宗教施設、病院、学校、ゲストハウス、ホテルと多岐にわたる。

国軍は、フェイクニュース流布や政府職員の扇動などを取り締まる刑法505条(a)(b)や、反テロ法に違反したとして、NLD関係者らが所有していた不動産を押収している。ある弁護士はRFAに、国軍が法的な手続きを経ずに不動産を売却した例が報告されており、違法行為だと強く批判した。

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