
【ワシントン、ニューヨーク共同】イエレン米財務長官は24日、債務上限引き上げを巡り政権と野党共和党の協議が難航していることで「金融市場に何らかの圧力がかかり始めている」と述べ、悪影響が出ているとの見方を示した。協議の難航を受け、格付け会社のフィッチ・レーティングスは同日、長期外貨建て米国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
フィッチは、債務上限が期日までに引き上げられず、政府の一部債務が支払われない可能性があると指摘した。ただ期日までに協議がまとまると予想しており、デフォルトに陥る可能性は非常に低いと指摘した。「AAA」の格付け自体は維持した。