災害時連携へ協定締結 キオクシア岩手、花巻温泉と

協定書を手にする柴山耕一郎社長(右)と安藤昭社長

 北上市の半導体大手キオクシア岩手(柴山耕一郎社長)は23日、花巻温泉(安藤昭社長)と災害協定を結んだ。有事の際、事業復旧のために全国から訪れるエンジニアが同温泉施設を利用する。

 締結式は花巻市湯本のホテル千秋閣で行われ、柴山社長と安藤社長が協定書に押印した。柴山社長は「状況によっては、復旧のために長くハードな作業も想定される。しっかり休養できるベストな環境だ」とし、安藤社長は「半導体が供給できなければ世界の関連産業、経済に影響する。最善の方法で貢献したい」と応えた。

 自然災害や火災、感染症の流行などでキオクシア岩手の事業継続が困難になった際、全国の関連会社などから応援が入る。協定では、花巻温泉のホテル3館を中心に100人規模の宿泊や関係車両の駐車などを受け入れ、食事を提供する。

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