ミス伝統芸能、有終の踊り 嬉野伝統芸能保存会が公演

嬉野伝統芸能保存会の公演で、集大成の踊りを披露する3代目ミスの3人=嬉野市社会文化会館リバティ

 嬉野市の町おこし団体「嬉野伝統芸能保存会」の公演が21日、同市社会文化会館リバティで開かれた。着物姿のメンバーによるあでやかな日本舞踊や津軽三味線の演奏、ミスコンテスト入賞者によるステージなどで、伝統芸能の魅力を伝えた。

 同会は嬉野温泉に伝わる唄や踊りなどの郷土芸能を後世に残そうと、2019年に発足した。公演では日本髪のかつらに白化粧を施したメンバーが、民謡や歌謡曲に合わせて優美に舞い、会場から大きな拍手が送られた。

 同会は若い世代に伝統芸能を広めるためにミスコンテストを開いており、この日は3代目ミスの中島舞子さん(22)=嬉野市、射場詩織さん(25)=長崎県諫早市、田口優里奈さん(28)=長崎県大村市=が、任期最後のステージを息の合った踊りで彩った。

 新たに4代目ミスに選ばれた今村緋莉さん(23)=嬉野市、河浪静里奈さん(29)=長崎県諫早市、渋田朋佳さん(25)=同県佐世保市=も紹介された。3人は1年を通して着物や踊りを学び、公演やポスターなどで伝統文化をPRする。コスプレが趣味という河浪さんは「多くの人に伝統文化の魅力を伝えていきたい」と意気込んでいる。(山口源貴)

4代目ミスに選ばれた、右から今村緋莉さん、河浪静里奈さん、渋田朋佳さん

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