Blackmagic Design導入事例:ポッドキャスト「The Adam Carolla Show」の場合

Blackmagic Designによると、世界トップクラスのダウンロード数を誇るポッドキャスト「The Adam Carolla Show」で、Blackmagic Designのワークフローが使用されているという。「The Adam Carolla Show」の他に、アダム・カローラの3つのポッドキャスト、複数のリモート・ライブコメディで、 Blackmagic Studio Camera 4K ProおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラ、数機種のATEMライブプロダクションスイッチャー、ポストプロダクション用のDaVinci Resolve Studioが使用され、毎週15時間以上の素材を処理しているという。

コメディアン、ラジオパーソナリティ、ポッドキャスターであるアダム・カローラがホストを務める「The Adam Carolla Show」は、週に5日配信されるコメディ/トークのポッドキャスト。同番組は、世界最多ダウンロードの記録を有しており、Carolla Digitalポッドキャスト・ネットワークが作成する数多くの人気ポッドキャストの1つである。賞を受賞した「The Dr. Drew Podcast」や、「Reasonable Doubt」、「The Watercooler」など、同ネットワークの他の番組は、何十億回もダウンロードされて視聴されている。

成長を続けるCarolla Digitalは、同ネットワークが数年前に構築したプロダクション/ポストプロダクションスタジオのキャパシティを即座に超えてしまったという。制作責任者であり、共同ホストであるクリス・ラクサマナ氏は、ライブ配信、複数のホスト、リモートゲスト、ライブのコメディイベントなどを含む、高品質の番組を毎週作成するという課題に直面した。また、増え続ける様々なフォーマットのソーシャルメディア動画に対応できるワークフローを構築する必要もあった。

ラクサマナ氏は、次のようにコメントしている。

ラクサマナ氏:ポッドキャストだけでも、毎週15時間ほどの撮影を行っています。ツアー中は、通常、週末に8~9時間ほど撮影します。Blackmagicのワークフローは、優れた品質と信頼性という、究極のメリットを提供してくれました。Blackmagic製品はすべて問題なく機能するので、番組のクリエイティブな面により集中できます。

スタジオのワークフローでは、4台のBlackmagic Studio Camera 4K Proが使用されており、ATEM 2 M/E Constellation HDおよびATEM 1 M/E Advanced Panelにフィードが送信される。編集およびカラーコレクションには、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用されており、ラクサマナ氏のチームは、ライブの番組からソーシャルメディア動画をすばやく作成している。

ラクサマナ氏:Resolveで、ライブ編集を後からより正確に編集できることは、今までにない画期的なことで、まさにゲームチェンジャーです。ソーシャルメディアやプロモーション用のカスタムクリップを簡単に作成できるんです。ATEM Constellationをハブとして使用しているのですが、ライブスイッチングやクリップのコントロールセンターとして最適ですね。プロダクションにグラフィックを組み込んだり、離れた場所にいる番組ゲストの映像に切り替える際に使用しています。グラフィックからオーディオコントロールまで、すべてを完璧にカスタマイズできます。今まで使った機材の中でベストですね。

「The Adam Carolla Show」のおおらかさは、番組の最大の魅力であると同時に、ワークフローの構築の面では課題でもある。Blackmagic Studio Camera 4K Proは、あらゆるアクションを撮影するというラクサマナ氏のニーズに最適であった。

ラクサマナ氏:番組のほとんどは、ワイドのワンショット・アングルで撮影していますが、Studio Cameraであらゆる撮影に対応できるようになりました。撮影では何が起きるかわかりませんからね。時には、アダムがフォーカスパッドを使ってボクサーやMMAファイターと練習を始めることもあります。音楽を演奏することもあります。Studio CameraはMFTレンズを使用できるので、たくさんのオプションがあります。

また、画質が本当に素晴らしいですね。個人的には、大きくて鮮やかなカメラのLCDが気に入っています。タリーライトも便利ですね。Pocket Cameraに加えて、これらのカメラのATEMとの連携や、使い勝手の良さが気に入っています。

DaVinci Resolve Studioからの出力のモニタリングや、リモートゲストのZoomフィードの管理には、UltraStudio 4K Mini、UltraStudio Monitor 3G、UltraStudio Recorder 3Gなどのキャプチャー・再生デバイスが使用されている。さらに、Smart Videohub 20x20ルーター、SmartScope Duo 4Kモニター、HyperDeck Shuttle HDおよびHyperDeck Studio HD Pro放送レコーダー、そして様々なMini ConvertersおよびMicro Converterも使用されている。

10人までのスタッフが携わるリモートプロダクションでは、ラクサマナ氏はATEM Mini Extreme ISO、複数のPocket Cinema Camera 6K Pro、Blackmagic Video Assist 5” 3G、Blackmagic Video Assist 7” 12Gレコーダー/モニターを使用している。フッテージは、ATEM Mini Extreme ISOにDaVinci Resolveファイルで保存される。

ラクサマナ氏:ATEM Mini Extreme ISOで、ライブ編集と個別のフッテージを収録できるのはすばらしいですね。これらのリモート番組は少し編集を足しているので、Resolveに読み込んでカットの一部を調整できるオプションがあるのは本当に便利です。また、スイッチャーとPocket Cameraは可搬性に優れており、コメディクラブ内の狭いスペースでも簡単にステーションを設置できます。

Blackmagic Designワークフローに移行してから、YouTubeやソーシャルメディアで、番組のより高いプロダクション品質について、数え切れないほどのコメントをいただいています。このような新しいツールを使うことで私たちも制作がしやすくなったので、誰にとってもすばらしいシステムと言えますね!特にアダムは大喜びです。これらは、まさに私たちがポッドキャストのスペースに求めていたものです。

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