農薬をビニールで覆わずくん蒸 近隣住民、目に痛み 香取市内

千葉県庁

 千葉県は24日、香取市沢の農家で、土壌をくん蒸する農薬「クロルピクリン」の不適切な使用があり1人が目の痛みを訴えたと発表した。軽症で、回復に向かっているという。県は、農家に農薬を適切に使用するよう指導している。

 県安全農業推進課と薬務課によると、農家が21日、畑に揮発性のある農薬を使用した際、気化を防ぐためにビニールで覆わなかったという。同日、香取署に通報があり発覚した。23日、近隣に住む7世帯14人に聞き取り調査を行ったところ、1人が症状を訴えた。

 農薬は液体だが、気化すると強い刺激臭が発生する。使用の際は10日~2週間ほど、ビニールで覆う必要がある。県は、21日以降に付近に滞在し、体調不良があった場合は相談するように呼びかけている。問い合わせは香取保健所(電話)0478(52)9161。

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