会員制のドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」が7月、南房総市富浦町にオープンする。約100万平方メートルの敷地に、起伏に富んだ全長3.5キロのドライビングコースやクラブハウス棟、宿泊施設などを整備。南房総の大自然に囲まれたプライベートな空間で、思う存分愛車を走らせることができる。
「どのサーキットにも似ていないコースを持つ、世界に唯一のドライビングクラブ」をコンセプトに、高級車販売などの外資系総合商社「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド」(東京都港区)が手掛けた。2020年に着工した。
コースは世界各地のF1サーキットの設計を引き受ける「ティルケ・エンジニアーズ&アーキテクツ」がデザインを担当。理論上約280キロで走行できるという800メートルの直線や、22カ所のコーナー、峠道のような勾配が特徴のユニークな造りで、F1でも採用されている「テックプロバリア」を全域に設置するなど安全対策も徹底した。
クラブハウス内のピットレーンは最大36台収容可能。約300台を収容できる会員専用のガレージもある。
クラブハウスは随所に伝統的な「和」の要素をちりばめたデザインが特徴。レストランやバーラウンジ、ジム、25メートルプールなどを備え、家族連れでも有意義なひとときを過ごすことができる。「オーナーズパドック」と呼ばれる宿泊施設は現在全9棟建てられ、テラスからはコースを一望することもできる。
すでに宿泊施設9棟のうち5棟が完売。都心から約1時間でたどり着ける立地の良さもあり、車好きの富裕層を中心に注目を集めている。
メディア向け説明会で、MAGARIGAWAプロジェクト室の山口オスカー博義室長は「空港や都心から1時間程度で行ける場所を絶対条件に、ここに造ったら楽しいだろうとイメージできた南房総の地を選んだ。コース以上にホスピタリティも気を遣っている。家族で遊べる場所を目指したい」と話した。
正会員は入会費3600万円、年会費22万円。利用日数などに一定の制限があるアソシエイト会員は入会費400万円で年次諸費用105万円、更新費180万円。