「不自然に画面が切れている」 ミャンマーで取材中に射殺されたジャーナリスト・長井健司さんの遺族が警視庁へカメラ提出

ミャンマーの民主化デモを取材中に亡くなった、愛媛県今治市出身のジャーナリスト長井健司さんのビデオカメラを遺族が警視庁に持ち込みました。警視庁は映像の解析を通じ、事件の真相を解明する方針です。

25日は長井さんの妹・小川典子さんが警視庁にカメラを持ち込み、映像の解析を依頼しました。

(長井健司さんの妹・小川典子さん)
「死亡した真相の解明により厳しく迫っていただきたい」

(映像の長井健司さん)
「軍が到着しました。あそこにいるのが軍ですね」

長井健司さんは2007年、ミャンマーで反政府デモを取材中に治安部隊に射殺され、最期まで握りしめていたカメラが所在不明になっていました。

先月ミャンマーのメディアがカメラを遺族に返却し、残されていたテープには射殺される直前までのデモ隊や国軍の兵士などの姿が映っていましたが、銃撃される前後の映像は記録されていませんでした。

(長井健司さんの妹・小川典子さん)
「不自然に画面が切れていて。そういった状態だから、そのあたりは一番調査をお願いしたいところです。写っていない部分が、新たに何かが発見されるといいなと思っている」

警視庁は長井さんが亡くなった前後の状況を詳しく調べ事件の真相を解明する方針です。

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