深堀圭一郎も即決「△パター」 54歳のクラブセッティング

新旧織り交ぜた14本でメジャーに挑む(撮影/桂川洋一)

◇シニアメジャー第2戦◇キッチンエイド全米シニアプロ選手権 事前(24日)◇フィールズランチイースト(テキサス州)◇7193yd(パー72)

ゴルフギアの新製品を解説する深堀圭一郎の軽快な語り口は業界でも一級品。メーカーにとってはきっと欠かせない存在にして、ツアープロとして自身のクラブ選びには厳しく、キャディバッグには長年の相棒の存在感が際立つ。そんな54歳がことしは1Wとパターを話題のニューモデルに乗り換えた!

トライビームの中でもダブルワイド使用者は多い(撮影/桂川洋一)

ネック部分が進化した“三角パター”の新興勢力、オデッセイの「TRI-BEAM(トライビーム)」シリーズは、手にした瞬間にスイッチを決めた。幅広のピン型「DOUBLE WIDE」をチョイスし、最新機能の恩恵をひしひしと感じている。

「ヘッドの挙動がすごく安定する。緊張すると(ヘッドを)開いたり、かぶせたりしてしまうけれど、このパターは自分の感覚で体が変な動きをしても、真っすぐ出るので自然に打ちやすい。手元のおかしな動きを抑えてくれるから心が楽になる」とシビアなツアーを戦う上での安心材料にもなっている。

パラダイムトリプルダイヤにスイッチ(撮影/桂川洋一)

1Wはパラダイム トリプルダイヤモンドでリアルロフトを9.6度に調整している。日々変わるコンディションへの対応も考案中。「例えば土砂降りの雨のときは、ウェート(ソールに2つ配置されている)のバランスを変えて」とスピン量の適正化を図る。

8年モノのユーティリティ(撮影/桂川洋一)

キャディバッグ内で年季が入っているのが1W以外のウッド系クラブ。中でもキャロウェイ ビッグバーサ アルファ 815 ユーティリティは2015年に発売されたモデルで、日本シャフト モーダスシリーズのハイブリッド用スチールシャフトを装着。「210ydをベースにして、飛ばしたら220yd、飛距離を抑えて180ydくらいにするときもある。飛ばせるウェッジのような感じ」という信頼の一本。5Wも強風時などに実に使い勝手がいいという。

替えのきかないフェアウェイウッドコンビ(撮影/桂川洋一)

ベテランがクラブ選びに大事にしているのは「クラブに振らされないこと」だという。「自分のリズムで振った時に、しっかりクラブがついてきてくれるように。重いと自分から振ろうと思ってしまう、軽いと意識的に速く振ってしまう。その間のちょうどいいバランス。自分の感覚を再現してくれるものが欲しい」。身体とクラブが一体化するような関係性を求めている。

年季の入ったクラブがズラリ(撮影/桂川洋一)

〈深堀圭一郎の14本〉
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(ロフト角9.6度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VR 6(硬さX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ GBB エピック(3番)、キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ(5番)
ユーティリティ:キャロウェイ ビッグバーサ アルファ 815
アイアン:キャロウェイ APEX TCB(5―7番)、キャロウェイ APEX MB(2018年/8番―PW)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS FORGED(2021年/51度)、キャロウェイ JAWS FORGED(56、60度)
パター:オデッセイ TRI-BEAM DOUBLE WIDE
ボール:キャロウェイ クロムソフト X LS トリプル トラック

アイアンはコンボで(撮影/桂川洋一)
新しいジョーズフォージドを入れた(撮影/桂川洋一)
トリプルトラックのライン入りを愛用(撮影/桂川洋一)

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