【アニサキスに注意】近年相次ぐ食中毒… 原因となる寄生虫から身を守る予防法とは(静岡県)

近年相次いで確認されているアニサキスによる食中毒。静岡県は5月24日、マグロを食べた2人がアニサキスによる食中毒だったと発表した。アニサキスから身を守る予防法とは。

日本の食卓に欠かせない鮮魚。多くの魚が旬を迎えるこれからの時期、特に気を付けたいのが魚介類に寄生する「アニサキス」だ。中でも、アジやイワシ、カツオやサバなど青魚に寄生していることが多く、食べると激しい腹痛やおう吐など食中毒を引き起こす。県によると4月、2人がアニサキスの食中毒だったことが判明。原因は冷凍処理していないトンボマグロの刺身とみられている。

(県健康福祉部 食品監視班 寺井 映水子 班長)

「アニサキスは魚についている2~3cmの寄生虫」「身近にいる寄生虫」「食中毒の件数としては平成30年以降1位を占めている」

では、アニサキスによる食中毒を防ぐためにはどのような注意が必要なのだろうか。

(県健康福祉部 食品監視班 寺井 映水子 班長)

「家庭でできる対策は、まず鮮度のいい魚を選ぶ」「アニサキスは目視で確認できる、冷凍処理を経ていない魚を食べる場合は、よく見てから注意をして食べることが大事」

大切なのは「鮮度」、「冷凍」、「目視」「加熱」。冷凍ではマイナス20度以下で24時間以上、加熱では60度以上で1分以上が有効だという。アニサキスは一般的な料理で使う食酢や塩漬け、醤油では死滅しない。

(県健康福祉部 食品監視班 寺井 映水子 班長)

「症状はアニサキスを胃から摘出すれば収まる傾向、腸までアニサキスが行くと外科的処置を受ける場合もある」「珍しいものではなく、身近にあるものとして、魚を食べるときは注意してほしい」

近年、相次ぐアニサキスによる食中毒。日本食中毒防止協会によると近年、温暖化の影響で海水温が高くなり、アニサキスが増えやすい環境になっていることが原因ではないかと指摘する。

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