「この時季にしては非常に多い」季節性インフルエンザ 広島市内でも学級閉鎖

季節性インフルエンザの集団感染が全国的に相次いでいます。広島市内でも、この時季としては例年はほとんどない学級閉鎖が発生しています。

25日、発表された広島県の感染症発生動向週報によりますと、5月15日からの1週間で季節性インフルエンザの報告は定点当たり2.88人。広島市の感染症週報によりますと、定点当たり4.71人。いずれも前の週と比較して「微増」となっています。

ただ、広島市教育委員会によりますと、広島市立の学校で今月に入ってインフルエンザによる学級閉鎖があったのは、25日までに10クラス。過去10年間で5月の学級閉鎖は1クラスしかなかったことから、「この時期にしては非常に多い」ととらえています。

九州地方では500人規模の集団感染が報告されていることから、市教委は、24日付けの通知で各学校に対して感染予防に努めるよう呼びかけています。

また、新型コロナウイルスは、5月8日に感染症法での位置づけが「5類」に移行され、感染者数を毎日発表する「全数把握」は終了し、9日以降は定点となる医療機関からの報告に基づいて週に1回、発表されています。

5月15日からの1週間で新型コロナの報告は定点当たり2.26人で、前の週からほぼ横ばいとなっています。

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