愛媛県松山市内で特殊詐欺相次ぐ 市役所や金融機関名乗る男から電話…女性3人が計400万円被害

愛媛県松山市で24日、市役所の職員や金融機関を名乗る男からの電話の指示に従った女性3人が、合計で約400万円をだまし取られる特殊詐欺事件があり、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと、このうち80代の無職の女性は、自宅に市役所職員を名乗る男から「病院関係で保険の還付金があるが、キャッシュカードが古く、振り込みができない」などと電話がありました。

その後、金融機関を名乗る男から「キャッシュカードを受け取りに行く」などと電話があり、女性は、訪ねてきた男にキャッシュカード1枚を渡し、口座から約50万円をだまし取られたということです。

また、別の80代の女性も同様の電話を受けた後キャッシュカード3枚を男に渡し、口座から200万円ほどが引き落とされていました。

警察が調べたところ、コンビニに設置された防犯カメラにはスーツ姿の男がATMを使いこの2人の女性の口座から現金を引き出す様子が確認されていたということです。

この他、パート従業員の60代の女性も、市役所職員を名乗る男から「ATMから払戻金が受け取れる」といった内容の電話を受け、指示に従ってコンビニのATMを操作し、あわせて約150万円をだまし取られています。

警察はいずれも特殊詐欺事件として捜査するとともに、「自治体や金融機関などの職員がキャッシュカードを預かりに来ることや、電話でATMの操作をさせることは絶対にない」と注意を呼びかけています。

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