小田原市議の角田真美氏(55)が今春の市議選直前に人気作家を呼んだ政治集会を開き無償で市民を招いていた問題で、守屋輝彦市長は25日の会見で公職選挙法に抵触する可能性がある集会に来賓として出席したことに「特段の懸念も持っていなかった。個人として催事にどのような法的根拠があるのか判断を申し上げる立場にない」と述べた。謝罪の言葉はなかった。
守屋氏によると、角田氏の支援者から守屋氏の後援会事務所に集会への出席依頼があった。著名な作家を呼んだ「勉強会」と認識していたが、具体的な内容については主催者に問い合わせていなかったという。
守屋氏は「角田氏以外でも、依頼があればなるべくイベントに出席するようにしている。選挙の応援目的ではない」と説明。集会に市職員は同行しておらず、個人として出席したとし、「あくまでも招待されて、あいさつだけして冒頭部分で帰った」と釈明した。