「深い思い入れのない唯一のクラブ」、モウリーニョが改めて古巣スパーズへ憤る

写真:Getty Images

ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、改めて古巣トッテナムへの憤りを示した。イタリア『スカイ・スポルト』が伝えている。

母国のポルトで名将の仲間入りを果たしたモウリーニョ監督は、以降チェルシー、インテル、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの指揮官を歴任。現在はローマを率いている。

前述したクラブでは昨シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグ制覇を含め、すべてのクラブでトロフィーを手にしてきたポルトガル人指揮官だが、トッテナムではEFLカップ決勝前に解任されたこともあり、唯一無冠に終わっていた。

また、2019年11月から2021年4月までの17カ月間を指揮した際には新型コロナウイルスのパンデミックの影響によって、その在任期間の多くを無観客開催で戦うことを余儀なくされた。その影響もあり、スペシャル・ワンは、ノースロンドンのクラブが自身の監督キャリアにおいて最も思い入れがないクラブだと主張している。

25日に行われた公式会見に出席したモウリーニョ監督は、古巣トッテナムへの憤りを語っている。

「私の言葉が誤解されないことを願うが、私のキャリアの中で、いまだに深い思い入れのない唯一のクラブはトッテナムだ」

「おそらく、私が監督を務めていた時期は、Covid(新型コロナウイルス)によってスタジアムが空っぽだったことと、(ダニエル・)レヴィ会長が私に多くを与えてくれなかったからだろう」

「他のどのクラブでも、人は愚かではないので、常に固い絆で結ばれている。それは勝ち負けの問題ではない。ファンは、私が毎日彼らのために戦っていることを理解している。私の場合、ロマニスタであり、マドリディスタであり、インテリスタであり、それは相互のものだ。私は永遠にローマと、私が監督を務めた他のクラブと結びついているのだ」

以前にもトッテナム解任時を苦々しい口調で振り返っていたモウリーニョ監督だが、解任から2年以上が経った現在でもその怒りは収まっていないようだ。

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