【ベトナム】東屋ホテル、宿泊業専門の送り出し事業開始[経済]

ベトナムの主要都市10カ所で日系ビジネスホテルを展開する東屋ホテルは24日、日本の宿泊業で即戦力として働けるベトナム人、カンボジア人、ミャンマー人を育成し、高度人材や技能実習生として送り出す人材紹介・派遣業を始めたと発表した。外国人材の採用から教育、送り出しまで一気通貫で手がけることで、外国人材にとっては高額な研修費用や仲介手数料が不要になり、受け入れ企業にとっては低コストでの人材確保が可能になるという。

ベトナムなど3カ国で日本での就労を希望する人材を募り、ベトナムで運営するホテルで約1年間、トレーニングスタッフとして給料を支払いながら、日本語教育や「おもてなし教育」を実施する。日本で外国人材の採用を希望する宿泊施設との面接や、就労ビザ取得などの業務を一括して請け負う。

外国人材を雇った宿泊施設からは、給料として支払われる金額の20%を教育研修費として受け取る一方で、研修期間中の外国人材には研修スタッフとしての給料を支払う。

同社の担当者は「東屋ホテルの運営で培った教育のノウハウと職場環境を使い、外国人材にとっては教育費無料化、一気通貫の送り出しを実現し、受け入れ企業の職場環境や労働条件を見極めることができる」と説明。外国人材のためだけでなく、日本企業にとっても画期的な事業になると話している。

日本で働く外国人材には、同社に払われる教育研修費を除いて月収が20万円以上得られる雇用先を紹介するという。

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