
アーセナルで10番を背負うエミール・スミス・ロウが、キャリアの岐路に立たされている。ウェブメディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。
現在22歳のスミス・ロウは2021年7月、クラブとの契約を2026年6月まで延長した。しかし2022-23シーズンはケガに悩まされる時期が長く、プレミアリーグではわずか11試合、147分間のプレー時間にとどまっている。
同メディアはスミス・ロウを「ワイドのポジションでプレーするのが好きな選手」としつつ、最近数週間はインサイドハーフの位置でトレーニングを行っているという。そして、その理由は同ポジションのグラニト・ジャカにあるという。
ジャカは同ポジションの主力であり、今シーズンもここまでリーグ戦36試合に出場するなど不可欠な存在となっているが、今シーズン限りでクラブを離れ、レヴァークーゼンに移籍する可能性が高いとされている。そのため、ミケル・アルテタ監督は早急に彼の代役を探す必要に迫られており、スミス・ロウの適性を試しているという。
一方で、クラブは中盤の補強にも動いており、デクラン・ライス(ウェストハム)やモイセス・カイセド(ブライトン)の獲得も目指している。彼らを獲得するためには巨額の資金が必要となるため、クラブとしては高値で売れる選手を売却して補強資金の一部に充てなければならない。
スミス・ロウはそうした売却候補の1人としても名前が挙がっている。万が一、アルテタ監督がインサイドハーフとしてのスミス・ロウのプレーに満足できず、放出を決断した場合、今シーズンほとんど活躍していないとはいえ3000万ポンドから4000万ポンド(約51億7300万円から68億9800万円)の値段がつくという。そして、その値段なら支払うというクラブはプレミアリーグに数多くあるという。
果たしてアーセナルとアルテタ監督、そしてスミス・ロウ本人は今夏どのような決断を下し、どのような道を歩むことになるのだろうか。