地ビール用麦上々 宇奈月で刈り取り

宇奈月ビール用の二条大麦を刈り取る組合従業員=黒部市宇奈月町栃屋

 黒部市の地ビール「宇奈月ビール」に用いられる二条大麦の刈り取り作業が25日、同市宇奈月町栃屋で行われた。今冬の適度な積雪に加え、春先の好天から上々の出来になったという。7月にJAくろべで検査の後、宇奈月ビール用に納品し、麦芽に加工される。

 農事組合法人浦山12区内の市ビール麦生産組合が2.3ヘクタールで、湿気に強く北陸の気候に適した品種「ミカモゴールデン」を栽培している。組合従業員が大型コンバインで黄金色に実った穂を刈り取っていった。昨年は3.7トンを収穫、今年は約4トンを見込む。

 岡田與造(よぞう)組合長(74)は「毎年より良い土壌環境や生育管理を工夫し、かつてない出来栄えだ。努力の結晶であり、間違いなくおいしいビールになる」と話し、コロナ禍からの需要回復に期待を込めた。

 宇奈月麦酒館が他産地麦芽もブレンドし、醸造する。

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