
“幻のゴール”が英国でも反響を呼んでいる。
5月24日に開催されたプレミアリーグの第32節(延期分)で、三笘薫が所属するブライトンは、すでに3連覇を決めている王者マンチェスター・シティとホームで対戦。1-1のドローに持ち込み、ヨーロッパリーグ出場を確定させる勝点1を積み上げた。
左サイドハーフで先発した三笘は0-1で迎えた30分、CKに胸で合わせる。相手GKシュテファン・オルテガが一度弾いたボールを身体で押し込み、同点ゴールかと思われたが、最後にボールを抱え込んでしまい、ハンドでゴールは認められなかった。
これがラグビーのトライのような状況だったため、英紙『Daily Star』は「ミトマがマン・シティ戦でラグビーのトライを決めた。ブライトンのスター選手がVARの犠牲となる」と題した記事を掲載。こう伝えている。
「マンチェスター・シティ戦で完璧な『トライ』を決めたミトマに対し、サッカーファンが笑いながら『ラグビーのワールドカップは9月まで開幕しない』と語った」
同紙は「ブライトンがマンチェスター・シティと対戦したとき、ミトマはアメックススタジアムで完璧なトライを決めたが、残念ながらプレーするスポーツが間違っていた」と続けている。
「ラグビー日本代表が同じスタジアムで南アフリカを破って世界に衝撃を与えてから約8年後、ミトマは腕を使ってボールを抱えてラインを越えた」
2015年のラグビーW杯で日本代表が優勝候補の南アフリカから大金星を挙げたスタジアムだったというのは、何という偶然だろうか……。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部