生理痛に悩む方は少なくないでしょう。痛みがひどいと生理が来るのが億劫になってしまいますよね。しかし、その生理痛は我慢しなくてよいものかもしれません。
「生理痛を我慢していた結果」というタイトルで、自身に起きた出来事を漫画で紹介したポメさん（＠choco_nana_mam）の投稿には、同じ悩みを持っていた方などから多くのコメントが寄せられています。
あるときから生理痛が重くなってしまったポメさん。
しかしポメさんは「痛いのは皆いっしょ！」「皆これを我慢して働いていたり家事育児をこなしてるんだ！」と、辛い生理痛を約1年半も我慢してしまいました。
婦人科を受診すると「子宮筋腫と重度の貧血」と診断され、それまで我慢し続けていたポメさんは驚きを隠せなかったようです。
この経験からポメさんの漫画には「生理が辛いな、とか以前に比べて『なんかおかしいな』って感じたら、遠慮なく婦人科へ行こう！」と書かれています。
そんなポメさんに今回話を聞きました。
ワンオペで病院に行くことができず…
ー生理が辛かったときの症状を教えてください。
身体的な症状としてあったのは、
・排卵期あたりからの動きが止まってしまうほどのお腹のチクチクズキズキ感
・背中～腰にかけての鈍痛（生理直前になると腰が痛くて眠れないこともありました）
・生理中は眩暈、吐き気、腹痛
などがあり、生理前〜生理がおわるまで頭痛で嘔吐してしまうこともありました。
また、精神的な辛さだと、排卵したであろう次の日あたりから強い眠気、イライラ、なんとも言えない悲しい気持ち、お腹が空いていないのにたくさん食べてしまう（これがすごい罪悪感を生む）という症状がありました。
ー約1年半痛みを我慢していたようですが、急に生理痛が重くなったのでしょうか？
第二子を出産してから変わりました。夫も「前はこんなに辛そうにしてなかったよね」と言っており、以前の生理痛は痛いと言っても痛み止めを飲む程ではないですし、PMSもここまで酷くなかったです。
ー痛みを我慢し続けてしまった理由は「このくらい痛いのは当たり前だろう」という思いが強かったのでしょうか？
そうです。痛みは数値化できるものじゃないし、比べようがないので「皆このくらい」と思い込んでいました。
それと、コロナ禍で子どもを連れて病院に来ないでください、となっている産婦人科だらけで、ワンオペのわたしは病院に行くタイミングを完全に失っていたのもあります。
でもよくよく考えたら、痛みのことを電話で相談してワンオペなどのこともお伝えすればそれなりの対応をしてくれる病院もあったかも…と思いました。
痛みの原因は？
ー医者から「子宮筋腫と重度の貧血だよ」と言われたとき、どのように思いましたか？
驚きました。第二子を産む前は子宮筋腫はなかったですし、子宮筋腫がこんなに身近にあるものというのも知らなかったので「まさか自分が」という思いでした。
それを察してくれた医師が「3人に1人は子宮筋腫」ということを言いながらわたしが安心するよう声をかけてくれました。
ー現在、痛みはどうなりましたか？
現在は半年に一度、子宮筋腫の状態をみていこうということになりました。（わたしの場合、緊急性はないみたいです）
PMSや痛み、貧血の症状があるので漢方と鉄剤、痛み止めを処方されました。しかし、痛み止めは正直な話あまり効いていないです。100痛かったものが80くらいになったかな…くらいです。
ただ痛みの原因がわかったことで、この痛みは我慢や無理をしてはいけない痛みなんだと思えるようになったので、無理はせず休むということを罪悪感なくできるようになりました。
そんな辛い状況の中、ポメさんは娘さんの気遣いに救われたようです。
「娘は察しの良い子なので、わたしの体調が悪いということに気づいていたかもしれません」
漫画の中でもポメさんが辛そうなときに、弟さんと一緒に遊んであげている娘さん。娘さんはポメさんの負担を少しでも減らそうと考えていたのかもしれません。
「娘は普段からよく息子と遊んでくれています。彼女は普段から神のような存在です」と語っていました。
ーこの漫画にはたくさんの反響がありますね。コメントについてどう思われますか？
コメント欄では「痛いのは皆一緒だ！」という言葉はひとつもなく「大変だったね」「病院に行けて良かった」など気遣ってくれる言葉だらけでとても嬉しかったです。
また、同じく子宮筋腫だったりその他の症状があったりする方もコメントしてくれていて、貴重な体験談をたくさん拝見できました。
生理の痛みは個人差があるため、なかなか周りに相談できなかったり我慢してしまったりする方も少なくないでしょう。ポメさんはこの漫画を通して「我慢をしても何も良いことはありません。産婦人科だけではなく『何かおかしいな』と思ったらすぐに病院へ行ってほしい」ということを伝えたいと教えてくれました。
「子宮筋腫は3人に1人、とても身近なもの、ということを知ってほしい」
ポメさんの発信が、少しでも多くの生理痛に悩む方に届いていることを願います。
ほ・とせなNEWS編集部
