子どもに夢や希望を 7代目タイガーマスク襲名 武尊選手

佐山さん(左)からマスクを受け取る武尊選手=24日、東京都内(7代目タイガーマスクプロジェクト事務局提供)

 米子市出身でK-1元3階級王者の格闘家、武尊選手(31)=team VASILEUS=が、養護施設出身者の自立支援など社会貢献活動に取り組む「7代目タイガーマスク」を襲名した。「もっとたくさんの子どもたちに夢とか希望を与えられる活動ができるように頑張る」と新たなヒーローとしての決意を固めた。

 武尊選手は以前から社会貢献活動に取り組んでおり、養護施設やラオスの学校を訪問するなど積極的に子どもらと関わってきた。初代タイガーマスクの佐山聡さん(65)も、養護施設や福祉施設の子どもへランドセルを寄付する活動などを行ってきた。

 厚生労働省によると2022年3月末現在、保護者がいなかったり、親と暮らせなかったりする子どもが約4万2千人いるという。武尊選手と佐山さんは今後、養護施設を退所した人の自立支援を目的にした「7代目タイガーマスク基金」を設立する予定。物品の寄付や養護施設の情報発信などに取り組む計画だ。

 東京都内で24日、記者会見が開かれ、武尊選手が佐山さんからマスクを受け取った。武尊選手は自身のツイッターで、たくさんの子どもを元気づける活動を約束。「7代目タイガーマスクの活動も応援していただけたらうれしい」と協力を呼びかけた。

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