野菜や花の苗育て販売 大阪国際中生 丁寧に特徴紹介

訪れた人に丁寧に苗を販売する中学生ら

 鹿児島県指宿市のオクラ、北海道北竜町のヒマワリ-。大阪府守口市の大枝公園で20日、大阪国際中の生徒や同公園のボランティアが育てた全国各地の野菜や花の苗を販売するイベント「もりぐち発 なにわ天下の台所」(大阪スポーツみどり財団主催)があり、訪れた親子連れらが生徒たちの説明を聞き、苗を買う姿が見られた。

 同校では同公園と連携し、総合学習の一環として園芸の授業に取り組んでいる。希望した生徒が産地の農家や公園スタッフなど専門家から園芸を学び、全国各地の栽培上位の産地の種から苗を育成。同日は、園芸を学ぶ2、3年生のうち10人が参加。自分たちが育てた苗や産地の特徴などをに説明し、「安いですよ」と販売していた。

 長野県飯山市のズッキーニを熱心に販売していた2年の西島穂乃佳さん(14)は「小さいときからおじいちゃんと土いじりをしていた。自分が育てたものを買ってもらえてうれしい」と喜んでいた。

 イベントでは、園芸文化の振興を図る「フラワーソサイエティー」(大阪市鶴見区)による苗作り体験なども実施した。

 同財団の白石哲也主任(49)は「次世代を担う子どもたちにも緑に親しんでほしいし、全国の産地のPRもしていきたい」と話す。

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