川口春奈、「ハヤブサ消防団」疑惑のヒロイン役で中村倫也と13年ぶり共演!「がっつりお芝居が楽しみ」

川口春奈が、テレビ朝日系で7月にスタートする中村倫也主演の連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00、開始日未定)で、疑惑をまとうミステリアスヒロインを演じることが決定。“謎の映像ディレクター”役で新たな境地に挑む。

「ハヤブサ消防団」の原作は、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」「七つの会議」「民王」「アキラとあきら」「シャイロックの子供たち」など、数々のヒット作を世に送り出してきたベストセラー作家・池井戸潤氏の最新作であり、氏の“もう一つの真骨頂”ともいえる新機軸のミステリー。舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落で、しかも主人公は、池井戸氏が自身を投影したミステリー作家という、これまでの池井戸作品とは一線を画す異色作となっている。

物語はスランプ気味の作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したのを機に連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件にも遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。

川口が演じるのは、主人公の太郎より少し前に、東京からハヤブサ地区に移り住んだ美貌の映像ディレクター・立木彩。田舎町ではひときわ目を引く、洗練された美貌の持ち主で、現在は映像系の専門学校の講師を務めるかたわら、ハヤブサ地区をPRする町おこしドラマ企画を立ち上げ、活動している。その脚本執筆を依頼したことから太郎と急接近するが、実は彼女には集落の闇につながる衝撃の過去が…!? “疑惑のヒロイン”として、太郎の心、そしてストーリーを静かにかき乱していく。

池井戸×中村という希代の才能が手を組むことで大きな話題となっている本作で物語の鍵を握るヒロインを演じる川口は池井戸作品初出演で、中村とは13年ぶりの共演。本作への出演について、長崎・五島育ちの川口は「池井戸先生の作品に初めて出演させていただくことになり、とてもうれしく思っています。私も田舎町の出身ですが、田舎特有の人づきあいや事件が起きた時のハラハラ感が濃く描かれていて、『こういうこと、あるある!』と感じますし、穏やかな田園風景の中で奇妙な事件が起きた時の“違和感”にはゾクッとさせられます。また、幼い頃、父が仕事のかたわら消防団として活動していた記憶もあって、そういうところでも作品に親しみを感じています。脚本を読んでいるだけで面白いので、映像としてどんな世界観を描き出していけるのか、楽しみにしています」と物語に自身の体験を投影して、オファーを受けた時の印象を語った。

また、役どころに関して「私が演じる彩は、謎のベールに包まれたミステリアスな女性で、物語の鍵を握るキーパーソンでもあります。回を追うごとに彩自身の過去も描かれていきますが、なぜ彼女がハヤブサに来たのか、パーソナルな部分が明かされていく過程を、私自身すごく興味深く見つめています。中村倫也さん演じる太郎をはじめ、ハヤブサの人々と彩がどんな関係性を築いていくのかも楽しみにしています」と物語の展開に期待を寄せた。

13年ぶりに共演する中村について「以前、共演させていただいた時、私はまだ15歳でした。学園ドラマだったので現場はわちゃわちゃしていましたが、中村さんはちょっと年上のお兄さんで、当時から“大人の俳優さんだなぁ”という印象を持っていました。つかめそうでつかめないミステリアスな魅力を持つ素晴らしい役者さんだと思いますので、今回がっつりお芝居させていただくのが、とても楽しみです」と振り返って印象を明かし、「田舎町で生まれ育った私にとって、自然あふれる山里はホッとひと息つける世界。緑豊かな場所での撮影に今、すごくワクワクしています! 中村さんと一緒に楽しみながらいい作品を作っていけたら…。田舎特有の風景の中で起きる不穏な事件の真相はもちろん、謎を追ううち、太郎と彩の関係がどうなっていくのか、ぜひ注目してご覧ください!」とアピールしている。

一方の中村は、川口の印象を「いまや押しも押されもせぬ女優さんとして多方面で大活躍されているので、今回、久々にご一緒できるのを楽しみにしています。川口さんには人に対して構えたりしない印象があり、僕自身もラフなタイプの人間なので、いい意味でムダな緊張感のない楽しい現場になったらいいなと思っています。その上でやるべきことを一緒に積み上げていきたいですね」と語った。

続けて「僕が演じる三馬太郎は、騒動に巻き込まれることで能動的な人間へと変わっていくキャラクター。川口さん演じる彩をはじめ、太郎の周りの人々がそれぞれ好き勝手に動けば動くほど、面白い作品になると考えています。皆さんの濃密なお芝居を受け止めるのを楽しみにしています!」と期待を寄せ、座長として現場づくりに励む意気込みを感じさせた。

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