韓国、ヌリ号3回目の打ち上げを実施 衛星8機を搭載

韓国は2023年5月25日(日本時間)に、「ヌリ号」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた主ペイロードの試験衛星「NEXTSat-2」は無事に軌道へ投入されたことが、韓国航空宇宙研究院(KARI)のSNSにて報告されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:ヌリ号(NEXTSat-2 & SNIPE)

ロケット:ヌリ号(KSLV-2 Nuri)
打ち上げ日時:日本時間 2023年5月25日18時24分
発射場:羅老宇宙センター(韓国)
ペイロード:NEXTSat-2、SNIPE A〜D、JLC-101-v1-2、Lumir-T1、KSAT3U(全8機)

【▲(Credit: 韓国航空宇宙研究院, sorae)】

NEXTSat-2は韓国科学技術院(KAIST)が開発した試験衛星で、小型映像レーダ技術の検証、宇宙放射線の観測、科学技術検証などが実施されます。相乗りしたSNIPEは韓国天文研究員(KASI)が開発した4機で構成される6Uサイズのキューブサットで、電離層と磁気圏の小規模なプラズマ構造を調査します。

この他にも、地球観測や宇宙映像を撮影するための宇宙用カメラを検証する「JLC-101-v1-2」、宇宙放射線の測定や宇宙放射線に関する技術を検証する「Lumir-T1」、気象観測や宇宙ごみ軽減技術の実証を目的とする「KSAT3U」がヌリ号に搭載されていました。

なお、KARIによれば搭載されていた8機のうちNEXTSat-2を含む7機は正常に分離されたことが確認されていますが、SNIPEの1機は確認に時間がかかる予定だということです(2023年5月25日21時26分時点)。

■打ち上げ関連画像・映像

■打ち上げ関連リンク

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  • Image Credit: Kari
  • Kari \- 누리호 3차 발사

文/sorae編集部 速報班

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