35歳で他界の米人気デザイナー 薬物中毒死→実は薬物使用した殺人事件 妹「姉はまだ終わりたくなかった」

米ファッションデザイナー、ケイティ・ギャラガーさんの作品がアーカイブコレクションとしてニューヨークで展示された。レディー・ガガとの仕事でも知られたケイティは昨年夏に自宅で死亡しているのが発見され、35年の生涯を閉じた。当初薬物による中毒死として発表されていたが、最近、実は薬物を利用した窃盗犯による殺人と発表されている。

今回、ケイティの家族が同市で追悼イベントを開催。150人ほどの関係者、友人らが集い、生前の仕事を称えていた。

ケイティの姉妹のララさんはWWDにこう話す。

「彼女はもっともっとやりたかったのです。いつも自分を追い詰め計画していました。前途有望でした」

「年齢に関係しているかもしれません。自分が成し遂げたことにも関わらず、自分の行きたい場所へたどり着くことはできませんでした」

「全てが奪われた今、若く独身でまだまだ残された人生があった人に、何が可能だったのかと思うと心が痛みます」

「ケイティはただ素晴らしいエネルギーの持ち主でした。まだ終わりたくなどなかったのです」

セント・メアリー教会に展示されたケイティのデザインや私物は、ロサンゼルスに保管されていた550点以上のアイテムをララさんが10カ月間をかけて撮影。カタログ化したものとなっていた。

ララさんはこう続ける。「移動や不安定さが続く中でも、彼女は全てを保管し、自らの価値をわかっていました。最初期からの記録が大事であることをです」

ケイティの遺族は「ケイティ・ギャラガー・アーティスト・アーカイブ」を創設。フラクチャード・アトラスがスポンサーシップとなった同コレクションは、アーティストとしてのケイティの功績を祝福するものとなっており、現在その作品を展示できるミュージアムやキュレーターを募集中だという。

ララさんはこう語る。「ファッションは最終目標ではないと常に話していました。大事なのは物語なんだと言っていました。彼女のショーでは、音楽、雰囲気、照明、そして自身が創造する世界が服自体よりも重要だったのです」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社