マイナカードのスマホ搭載は安全? 新サービスのメリット・デメリット解説

マイナカードのスマホ搭載でできること

スマホにマイナカードの機能を搭載することで、スマホさえあればさまざまなマイナカード関連サービスの利用や申し込みができるようになります。

__●各種証明書発行
●子育て支援関係
●引っ越し関係
●確定申告
●医療関係
●銀行・証券会社での口座開設
●携帯電話申し込み__

手続きを行う際には、本人確認のために何らかの身分証明書の提示が求められることが多いです。スマホにマイナカードの機能を搭載することで、わざわざマイナカードを持ち歩く必要がなくなります。

4桁の暗証番号や携帯電話の生体認証機能を活用することで本人確認ができることから、個人情報を保護する仕組みも整備されています。

スマホにマイナカードを搭載しても安全か?

スマホにマイナカードの機能を搭載することで、役所での手続きを簡素化できます。しかし、個人情報保護などが盤石かどうか気になる方も多いでしょう。

以下で、スマホにマイナカードを搭載することの安全性などを解説していきます。

個人情報保護の仕組みは整っている

マイナカードで本人確認を行うためには、スマホ用電子証明書の発行が必要となります。

電子証明書とは、認証局が「手続きを行おうとしている人が本人である」ことを、電子的に証明するものです。

__●署名用電子証明書:インターネットで電子文書を作成・送信する際に利用する
●利用者証明用電子証明書:インターネットのウェブサイトなどにログインする際に利用する__

スマホにマイナカードの機能を搭載し、実際に利用するには暗証番号の入力が必要となります。他人のなりすましが困難となっているため、セキュリティーの仕組みも整備されていることが分かります。

住民票の誤交付やマイナ保険証の誤登録が発生している点には注意

電子証明書で個人情報を保護する仕組みは整っているとはいえ、個人情報流出が100%防止されるわけではありません。

2021年には健康保険証とマイナカードが一体化した「マイナ保険証」を巡り、健康保険組合などによる誤登録が発生してしまいました。また、マイナカードを利用してコンビニ証明書交付サービスを利用した際に、別人の住民票が発行されるトラブルも起こっています。

各種手続きが簡素化できるメリットがある一方で、個人情報が完璧に保護されているわけではない点は知っておきましょう。

まとめ

スマホにマイナカードの機能を搭載すれば、スマホひとつで各種手続きができるようになります。利便性が高まるメリットがあり、個人情報を保護するための仕組みが整っていますが、現状では個人情報流出が100%防止されるわけではありません。

便利なものを使いこなすことは大切ですが、大切な個人情報を守るために「本当に安全か」という点にも注目することが大切です。

出典

[マイナポータル スマホ搭載でできること
](https://myna.go.jp/html/equippedwithsmartphone.html)
[デジタル庁 スマホ用電子証明書搭載サービス
](https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/smartphone-certification/)
[マイナポータル よくあるご質問「電子証明書とはなんですか。」
](https://faq.myna.go.jp/faq/show/2703?site_domain=default)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社