松戸市 臨時市議会 市役所移転候補地の購入議案「否決」

松戸市役所移転候補地の購入議案「否決」

 松戸市役所庁舎の建て替え問題を巡り、松戸市議会は臨時議会の最終日となった5月26日、市が庁舎の移転候補地としている、市内の国有地を購入するための議案を否決しました。

 松戸市役所庁舎の整備を巡っては、耐震性に課題があり、庁舎を移転する案と、現地で建て替える案が検討されていましたが、市は移転の立場を示し、5月24日に開会した臨時議会に、移転場所としたい国有地を購入する為の財産取得議案を提出していました。

 26日の臨時議会では、始めに、開会日に、この問題を審議し、議案を「否決すべき」と結論付けた、特別委員会の内容を委員長が報告。

 その後、各会派の代表者や無所属の議員、合わせて8人が討論を行い、反対意見には、移転先の面積の狭さや市の手続きの進め方への疑問、さらに、市長の議会に対する姿勢などが指摘されました。

 一方、賛成意見には、「国有地の購入は急ぐべき」「耐震性に問題がある、現庁舎で過ごす時間を減らすべき」などの声が挙がっていました。

 討論後まもなく、採決が行われると、7割近くが反対する結果となり、国有地の取得議案は「否決」、議会は閉会しました。

 閉会後、取材に応じた、本郷谷健次市長は、「非常に残念」としたうえで、「現地建て替えは現実的に難しい。これまでの検討全てを否定されたわけではない」とし、次のように述べました。

松戸市 本郷谷健次 市長
「現地での建て替えは現実的に難しいと思う。議会の意向も、それから国の土地なので、国と意見交換しながら、ぜひ今後どうしていったらいいのか検討していきたいと思っている」

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