●AIやロボット…最先端を紹介
石川県情報システム工業会の「eメッセ金沢2023」(北國新聞社後援)は26日、金沢市の県産業展示館3号館で2日間の日程で始まった。県内外のICT(情報通信技術)関連企業・団体がブースを並べ、コロナ後の人手不足への対応や業務効率化に向け、AI(人工知能)、ロボットを活用した最先端のサービスや製品を紹介した。
38回目となる今年のテーマは「人がつながる 夢が広がる 世界が変わる~未来をつくるICT~」で、過去最多の85社・団体がブースを構えた。人手不足に対応するサービスや、定着したオンライン会議などを快適に行う製品を紹介する企業が見られた。
NTTドコモ北陸支社は、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムやICTを活用した最新技術を紹介。VR(仮想現実)ゴーグルを利用してスキージャンプを体験できる製品などを展示した。
PFU(かほく市)は、書類を高速でデータ化する「スキャンスナップ」や、顔認証付きカードリーダー「カオラ」などを並べ、業務を効率的に進めることができるとアピールした。
システムサポート(金沢市)は、現実の風景にデジタル映像を重ね合わせて投影する「MR(複合現実)」を体感できるブースを設けた。このほか、県内外の大学や石川県警なども出展した。
会場では、DX(デジタルトランスフォーメーション)などをテーマにしたセミナーが開かれた。自動運転によるEVバスの試乗体験もあった。金沢市主催の「カナザワ eスポーツエキスポ」(北國新聞社後援)が同時開催され、来場者がゲームを楽しんだ。
開会式では、県情報システム工業会の小清水良次会長があいさつし、馳浩知事、村山卓金沢市長が祝辞を述べた。